PRODUCT INTRODUCTION製品紹介

 

TSシリーズ

特許 第6116747号

TSブラケット 支柱補強・補修部材(支柱壁高欄背面取付形式)

特許 第7069481号

TSサポート 支柱補強・補修部材(支柱壁高欄天端取付形式)



 近年、高度成長期に建造された構造物は、経年劣化による損傷が多くみられます。

 首都圏の高架橋に設置してある遮音壁や投物防止柵なども、鋼製構造物やコンクリート構造物の劣化に伴い、支柱およびアンカーボルトに損傷がみられます。

 遮音壁等の支柱を取替るには、既設の遮音板と支柱を撤去し、新たに製作した支柱に合わせてブラケットのアンカーボルトを打設しなければならず、既設鉄筋に干渉し不健全な施工事例が多くみられます。また、撤去中は遮音壁等がなくなるので、規制帯を設置するなど、仮設の対策が不可欠となります。

 TSシリーズは既設の支柱を利用して、損傷箇所の補強・補修をする工法です。
 既設支柱の支持力不足を回復させて、耐久性の向上および
安全性の向上を図ることができます。


工 法 比 較
工 法 名 TSシリーズ工法

(既設支柱補強・補修工法)
従来工法

(既設支柱取替工法)
工法概要 既設支柱に補強・補修部材を取付けるもの 既設支柱を取替えるもの
概 略 図
品  質 自在部材のため壁面に密着する(調整材:不要) 壁面と部材にすき間ができる(調整材:必要)
評  価
工  期 TSシリーズの取付のみ 遮音板撤去 → 支柱取替 → 遮音板復旧
評  価
安 全 性 側道規制(スーパーデッキ) 本線規制(橋梁点検車+ユニック)+側道規制
評  価
施 工 性 側道規制のため、昼間施工可能(時間制約なし) 本線規制のため、夜間施工(時間制約有り)
評  価
騒音問題 昼間のため苦情の恐れ小 夜間のため苦情の恐れ大
評  価
備  考 ・作業をいつでも中断可能。 ・本線規制の時間制約があるため既設撤去後、確実に復旧
・本線規制を伴わないため危険リスクの削減が可能。  できるとは限らない。(仮設防護:必要)
・昼間施工のため、騒音苦情問題が少ない。 ・夜間施工のため、アンカー削孔時の騒音が問題。
・埋設物・添架物を避けた位置に取付が可能。 ・添架物などの移設等、別途調整・協議が必要。
・撤去費用は発生しないため安価となる。 ・新支柱を設置するためには支柱回転防止ワイヤー・
 落下防止ワイヤー・遮音板まで撤去復旧する必要がある。
総合評価

※TSシリーズは材工一式のご提案となります。

 TSシリーズは、取付位置や現場の状況、アンカー削孔等による施工に左右されるところが多く、部材形状検討および施工が重要になります。
各種要領を厳守して施工することで、TSシリーズの機能が発揮されます。
 そのため、部材のみの販売はいたしておりません。

短期施工で経済性の縮小

 TSブラケットは、溶融亜鉛めっき部材で各部材との接合にめっき防食ボルト(高力ボルト:F8T相当など)
を使用しています。
 現場溶接、部材取付後の塗装作業が不要なため、短期での施工となり施工性・経済性に優れています。

                
施 工 フ ロ ー 比 較
工 法 名 TSシリーズ工法

(既設支柱補強・補修工法)
従来工法

(既設支柱取替工法)
工法概要 既設支柱に補強・補修部材を取付けるもの 既設支柱を取替えるもの
内  容
全箇所調査・鉄筋探査(側道規制)全箇所調査・鉄筋探査(側道規制)
TSシリーズ製作支柱製作
側道規制設置本線規制設置(路下:側道規制設置)※
アンカー削孔支柱回転防止ワイヤー撤去
TSシリーズ取付遮音板撤去
取付ボルト締付け落下防止ワイヤー撤去
アンカー締付け既設支柱撤去
側道規制撤去アンカー削孔
完了新支柱設置
アンカー締付け
遮音板復旧
落下防止ワイヤー復旧
支柱回転防止ワイヤー復旧
本線規制撤去(路下:側道規制撤去)※
完了
※路下の側道規制は安全確保のため

多種多様な形状に対応

 TSブラケットは、事前に既設構造物および取付部材の形状を検討することで、H型鋼・I型鋼のWeb面・角柱・丸柱など多種多様な構造物に取付が可能です。


    

すき間調整材は不要

 TSブラケットは、現場の取付位置に合わせた孔明作業を行うので、壁面に密着できます。
 取付部材のボルト縁端距離が確保できる位置まで調整が可能です。
 すき間調整材が不要なため劣化などによる脱落をなくし、第三者被害のリスクを回避することができ、安全性の向上を図れます。



 

分割構造で微調整が可能

 TSブラケットは、分割構造により様々な状況に対応できます。


 

健全なアンカーボルトの打設

 TSブラケットは、取付位置の調整ができます。
 鉄筋探査後にアンカーボルト打設位置を確定する
ので、既設鉄筋に干渉せず健全なアンカーボルトの
打設ができ、耐久性の向上を図れます。


位置調整ができるので
段差に対応

角度調整ができるので
不陸に対応

壁面の段差に対応

 TSブラケットは、左右異なる動きが可能で、壁面の不陸および段差がある箇所に取付ができます。

APPLICATIONS OF THE PRODUCTT S ブ ラ ケ ッ ト の 取 付 例


溶融亜鉛めっき部材・高力ボルト




様々な状況に対応




高い密着性




不陸に対応




添架物を避けた位置に取付




既設鉄筋を避けた位置に取付




H型支柱:2箇所Type・1箇所Type

TSブラケット3分割構造




H型支柱:TSブラケット3分割構造






H型支柱:TSブラケット3分割構造






I型支柱:2箇所type

TSブラケット2分割構造




I型支柱:TSブラケット2分割構造






I型支柱:TSブラケット2分割構造






I型支柱:1箇所type

TSブラケット2分割構造




I型支柱:TSブラケット2分割構造






I型支柱:TSブラケット2分割構造






H型支柱:1箇所type

 



H型支柱:2箇所type





H型支柱:TSブラケット3分割構造






新設H型支柱:1箇所type




新設H型支柱:1箇所type




新設H型支柱:1箇所type







工 事 実 績





     発 注 者



     中日本ハイウェイ・メンテナンス中央株式会社 様



        中央自動車道 調布IC~三鷹TB暫定三車線化共用工事      3箇所   平成28年  1月~平成28年 3月



        平成29年度 中央自動車道 八王子管内遮音壁支柱補強工事      9箇所   平成30年  2月~平成30年 4月



        平成30年度 中央自動車道 八王子管内遮音壁支柱補強工事      71箇所   平成30年12月~平成31年 5月



        令和   2年度 中央自動車道 八王子管内遮音壁支柱補修工事      55箇所   令和  2年10月~令和  3年 3月



     ショーボンド建設株式会社 様



        中央自動車道 烏山高架橋補強工事(平成28年度)        104箇所   令和  1年10月~令和 2年10月

                                       (新設)





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